昨年末の白日会会員選抜展に平松譲先生は椿の絵を出品していらっしゃいました。サイズはサムホールか4号程度。中心に赤い花。周囲は全面深い緑。ふわりとやわらかく優しい気が伝わってくる良い絵でした。私が知っている平松先生とは違う、という違和感が残りました。
半年後、同じ日本橋三越で平松先生の個展が催されました。風景画の大作から小品まで30点あまりの展示でした。
主なモチーフは日本の自然です。三宅島の岸壁と波涛を描いた1989年の第21回日展出品作『火山島の朝』はいかにも平松先生らしい絵だと思いました。打ち寄せる荒波とそれに向き合いそそり立つ堅い岸壁の図からは音が聞こえるような気がしました。この臨場感はどこから来るのか、堅牢なマチエールだけで説明がつくものではない、何か見落としている箇所はないだろうか…。もう一度よく絵を眺めてみました。
画面右側、岸壁の上、強風にさらされる3本の木、その周囲、黄色で描かれた道、後背の草原、さらには画面左下、波涛の渦。ここがやわらかくふわりとしたタッチで描かれていることに気づきました。ザックリと描かれた岸壁の硬さが絵の基盤となっていることに間違いはありません。それに風の力で姿を変える草木や流動する波のうねりのやわらかさを対置することで、あるいは常に動かないものと動きつづけるものとを描き分けることで、目に見える物質だけでなく、海と循環する大気の絶え間ない変容が可視化されていました。
他の作品にも同じような描き方が認められます。第36回日展の『相模川に沿って』の川と近景の木々、『野辺山高原』『原村』の山と空との際などです。教会の尖塔をモチーフにした絵もそうでした。山なみや建物と空との境界をふわりと描いた絵は100号未満の作品に多く見られました。無限のひろがりと高さを感じさせる的確で熟練した仕事でした。
堅牢なマチエールやヴィヴィッドな色彩に見られる剛直さが魅力だと思っていた平松先生が実は「柔」の画家だったようです。固定観念を粉砕される個展でした。公募展だけで画家を理解したつもりになってはいけないものです。とはいえ、白日会会員選抜展から半年間抱きつづけてきた違和感が解消されて清々しい心地がしたのも事実です。煙るような椿の茂みが平松先生のイメージを満たしていきました。 (S)
2008年07月17日
2008年07月15日
ブックフェア

先日東京ビックサイトで開催していた第15回東京国際ブックフェアに行ってきました。
ブックフェアとは出版社や書店が取引や販促を行うイベントなんですが、なんといっても一番の売りは出展している出版社の本が安く買えるところでしょう。(全部ではないですが・・・)
有名な出版社はもちろん、地方の小さな出版社も出展しているので見たことない本や専門的な本などがあり、沢山の親子連れやカップルでたいへん賑わっていました。
私もいろんなトークショーや本を見てまわっていたのですが、あまりの人の多さにグッタリ。
帰りは優雅に水上バスで帰ってきました。
他の路線よりちょっと高いですが普段乗る機会がないのでとても新鮮でした。
また来年もあると思いますので行った事ない人はぜひ一度行ってみてはいかがでしょうか。
(T.N)
2008年07月11日
器、そして食べるということ
仕事がら、日ごろいろいろ作品を見て歩きます。
陶芸、ガラス、木工など、さまざまな表現を見ることができます。
少し前、小雨の降る中、代官山・無垢里へ。
現代日本の陶芸vol.2でも紹介している陶芸家・秋谷茂郎さんの個展。
駅周辺、八幡通りもすっかり変貌し、風情がなくなった代官山ですが、
小道に入ると、まだ、ひっそり素敵なギャラリーあるんですね。
なんだか、ほっとした・・・・
民家を活かした和の空間。
おぜんには、粉引きのカップ、お皿、
ポットのフォルムには、目を奪われました。
苔の生えた地面が見える窓辺、そこには、気合いの入った花入れが一点。
色や質感は定まってきているので、今はフォルムに目を向けているという。
美術画廊で見てもらうより、生活空間をイメージできるスペースでの発表が
気に入っているそうだ。
作家ものの器でご飯をいただくと、ほんとうに味が変わるんですよ。
栄養も増えているような気もする。
気分だけかもしれないとも思うけど、いや気分で消化能力も変わる気もする。
肉食の私ですが、数ヶ月前から始まってる夕飯の精進料理も満足できています。
体調も良好です。
みなさんも生活に取り入れてみてはいかがですか?
秋谷茂郎
http://www5e.biglobe.ne.jp/~akiyamo/mokuji%20.html
現代日本の陶芸 vol.02
http://www.artbox-int.co.jp/cgi-bin/database/database.cgi?cmd=dp&num=12267
T・T
陶芸、ガラス、木工など、さまざまな表現を見ることができます。
少し前、小雨の降る中、代官山・無垢里へ。
現代日本の陶芸vol.2でも紹介している陶芸家・秋谷茂郎さんの個展。
駅周辺、八幡通りもすっかり変貌し、風情がなくなった代官山ですが、
小道に入ると、まだ、ひっそり素敵なギャラリーあるんですね。
なんだか、ほっとした・・・・
民家を活かした和の空間。
おぜんには、粉引きのカップ、お皿、
ポットのフォルムには、目を奪われました。
苔の生えた地面が見える窓辺、そこには、気合いの入った花入れが一点。
色や質感は定まってきているので、今はフォルムに目を向けているという。
美術画廊で見てもらうより、生活空間をイメージできるスペースでの発表が
気に入っているそうだ。
作家ものの器でご飯をいただくと、ほんとうに味が変わるんですよ。
栄養も増えているような気もする。
気分だけかもしれないとも思うけど、いや気分で消化能力も変わる気もする。
肉食の私ですが、数ヶ月前から始まってる夕飯の精進料理も満足できています。
体調も良好です。
みなさんも生活に取り入れてみてはいかがですか?
秋谷茂郎
http://www5e.biglobe.ne.jp/~akiyamo/mokuji%20.html
現代日本の陶芸 vol.02
http://www.artbox-int.co.jp/cgi-bin/database/database.cgi?cmd=dp&num=12267
T・T
2008年07月08日
今、ゆるキャラが熱い!
皆さんは、ゆるキャラをご存じですか。ゆるキャラとは、全国各地で開催される地方自治体主催のイベントや村おこし、名産品のPRなどのために作られたご当地キャラクターのことで、ほのぼの感と脱力感を漂わせる「ゆる〜い」姿から「ゆるキャラ」(イラストレーターのみうらじゅんさんが名付け親)と呼ばれ、癒しブームの続く昨今、幅広い人気を集めています。
なかでもイチオシなのが、滋賀の彦根城築城400年祭のキャラ「ひこにゃン」。ネコ+兜、つぶらな瞳とちょこまかした手足がかわいいとファンクラブもできるほどの人気で、オリジナルグッズが100種類を数える、全国区の人気を誇る“勝ち組”キャラです。
また、「キモイ」「かわいくない」とバッシングの嵐を浴び話題になっているのが、彫刻家で東京芸大教授の藪内佐斗司さんが作った、奈良の平安遷都1300年祭のマスコットキャラ「せんとくん」。最近では、「せんとくん」に対抗して、市民団体が公募した“民間キャラクター”が「まんとくん」に決定するなど、その動向が熱い注目を集めています。
大手新聞社がネット上で人気投票を行ったり、民放番組ではゆるキャラの「日本一決定戦」も開催され、昨年3月には、鳥取砂丘でゆるキャラの着ぐるみによる運動会形式のお祭り、「第1回ゆるキャラカップ」が開催され、2000人を超える観客を集めるなど人気もウナギのぼり。
首都圏のゆるキャラも人知れず活躍中で、東京の新交通「ゆりかもめ」のキャラクター「ゆりも」、横浜開港150周年記念事業のマスコット「たねまる」、ゆめ半島千葉国体のマスコット「チーバくん」、杉並区のキャラクター「なみすけ」、足立区の文化産業・芸術新都心構想PRのキャラクター「アダチン」、県の鳥シラコバトをモチーフした埼玉県のキャラ「コバトン」、埼玉県・羽生市のマスコット「ムジナモン」、インターネットで評判になっている横浜市戸塚駅周辺再開発事業のマスコット「とつか再開発くん」など、花盛りの賑わい。
まだまだ知る人ぞ知る埋もれた原石キャラも数多くいるので、興味を持たれた諸兄諸姉は、かわいいもの好きの日本文化をベースにした世界に誇るJapanカルチャー(ちょっと大げさですが)、ゆるキャラの自分だけのよりすぐりのイチオシキャラを探して、友達に自慢してみては。きっと、私同様そのディープな魅力の虜になること請け合いですよ。
(KY)
なかでもイチオシなのが、滋賀の彦根城築城400年祭のキャラ「ひこにゃン」。ネコ+兜、つぶらな瞳とちょこまかした手足がかわいいとファンクラブもできるほどの人気で、オリジナルグッズが100種類を数える、全国区の人気を誇る“勝ち組”キャラです。
また、「キモイ」「かわいくない」とバッシングの嵐を浴び話題になっているのが、彫刻家で東京芸大教授の藪内佐斗司さんが作った、奈良の平安遷都1300年祭のマスコットキャラ「せんとくん」。最近では、「せんとくん」に対抗して、市民団体が公募した“民間キャラクター”が「まんとくん」に決定するなど、その動向が熱い注目を集めています。
大手新聞社がネット上で人気投票を行ったり、民放番組ではゆるキャラの「日本一決定戦」も開催され、昨年3月には、鳥取砂丘でゆるキャラの着ぐるみによる運動会形式のお祭り、「第1回ゆるキャラカップ」が開催され、2000人を超える観客を集めるなど人気もウナギのぼり。
首都圏のゆるキャラも人知れず活躍中で、東京の新交通「ゆりかもめ」のキャラクター「ゆりも」、横浜開港150周年記念事業のマスコット「たねまる」、ゆめ半島千葉国体のマスコット「チーバくん」、杉並区のキャラクター「なみすけ」、足立区の文化産業・芸術新都心構想PRのキャラクター「アダチン」、県の鳥シラコバトをモチーフした埼玉県のキャラ「コバトン」、埼玉県・羽生市のマスコット「ムジナモン」、インターネットで評判になっている横浜市戸塚駅周辺再開発事業のマスコット「とつか再開発くん」など、花盛りの賑わい。
まだまだ知る人ぞ知る埋もれた原石キャラも数多くいるので、興味を持たれた諸兄諸姉は、かわいいもの好きの日本文化をベースにした世界に誇るJapanカルチャー(ちょっと大げさですが)、ゆるキャラの自分だけのよりすぐりのイチオシキャラを探して、友達に自慢してみては。きっと、私同様そのディープな魅力の虜になること請け合いですよ。
(KY)
2008年07月04日
世界遺産を巡って
作品集「世界遺産を描くーアーティストが表現する世界遺産ー」がこの秋、弊社より出版されます。
私は、この我が国で初めての絵画表現による作品集に携わっております。
世界遺産は、テレビ番組や旅行案内雑誌などで花盛り。
それを機に彼の地へと出かける人々が年々増えています。その折りの作品集です。わたしは気概を感じ、意気に触れ、なんとしてもより良き世界遺産作品集を、と多くの画家の理解を願っているところです。それも大詰め近く、己に拍車をかけなければなりません。
世界遺産の定義は
「地球の生成と人類の歴史に「よって生み出された、過去から未来へと引き継がれる人類共通の貴重な宝物」
とされています。、世界遺産条約がユネスコの総会で採択されたのは36年前。
条約締結国は185カ国に上ります。文化、自然、複合遺産などの登録数851件(平成19年7月現在)となっています。
その半数近くをヨーロッパが占め、41件のイタリアがトップで、スペインとドイツ、それにフランスが上位に顔を出しています。
ちなみに、我が国は15位。件数は、14。
このことは弊社の作品集にも影響しているような気がします。
画家たちの眼差しは、文化と歴史揺藍の地ヨーロッパにどうしても向いてしまいがち。事実、イタリアのベニスとフランスのモン・サン・ミッシェルを描く人のなんと多いことか。
本作品集に心寄せられる多くの画家も、水の都、島全体が僧院の魅力に惹かれて絵筆をとっておられるようです。
私はその傾向は否めないまでも、アジアや中東、南北アメリカ、オセアニア、いうまでもなく日本国内の自然と歴史に目を向けた作品をと、出品に当たる先生方の理解を仰いでいます。
不思議な気がします。今から36年前といえば私は30才、三十路の節目に世界遺産誕生の地にいたことになります。
ユネスコの本部があるパリに、です。
いい年しての無目的毎日の中で私は、地続きのヨーロッパをよく旅しました、世界遺産の産声は知らずに。
モン・サン・ミッシェルやベニスへ、深夜、アクロポリス麓の安宿にたどり着いたこともありました。
結果としてわたしは、いろいろな国の廃墟は古城や孤高の自然に接し、そのたび、この先どうやって生きていこうかと思い迷いました。
しかし、先人たちが残した尊い遺産の奥に秘められた意味をつかめぬまま今日に至っています。忸怩としたままに。
現在私は、貴重は仕事体験に恵まれています。世界遺産作品集、感謝です。
優れた画家の命を削るような寺院や墓所、そしてエベレストをはじめとするサガルマータの白く高い峰々をものにする熱情に感じるものがあります。
これまで得られなかった真理を、絵画の中から教えられているような気がしてなりません。
秋、世界遺産作品集出版の日、私は、無上の喜びにひたれればと念じています。
M・F
私は、この我が国で初めての絵画表現による作品集に携わっております。
世界遺産は、テレビ番組や旅行案内雑誌などで花盛り。
それを機に彼の地へと出かける人々が年々増えています。その折りの作品集です。わたしは気概を感じ、意気に触れ、なんとしてもより良き世界遺産作品集を、と多くの画家の理解を願っているところです。それも大詰め近く、己に拍車をかけなければなりません。
世界遺産の定義は
「地球の生成と人類の歴史に「よって生み出された、過去から未来へと引き継がれる人類共通の貴重な宝物」
とされています。、世界遺産条約がユネスコの総会で採択されたのは36年前。
条約締結国は185カ国に上ります。文化、自然、複合遺産などの登録数851件(平成19年7月現在)となっています。
その半数近くをヨーロッパが占め、41件のイタリアがトップで、スペインとドイツ、それにフランスが上位に顔を出しています。
ちなみに、我が国は15位。件数は、14。
このことは弊社の作品集にも影響しているような気がします。
画家たちの眼差しは、文化と歴史揺藍の地ヨーロッパにどうしても向いてしまいがち。事実、イタリアのベニスとフランスのモン・サン・ミッシェルを描く人のなんと多いことか。
本作品集に心寄せられる多くの画家も、水の都、島全体が僧院の魅力に惹かれて絵筆をとっておられるようです。
私はその傾向は否めないまでも、アジアや中東、南北アメリカ、オセアニア、いうまでもなく日本国内の自然と歴史に目を向けた作品をと、出品に当たる先生方の理解を仰いでいます。
不思議な気がします。今から36年前といえば私は30才、三十路の節目に世界遺産誕生の地にいたことになります。
ユネスコの本部があるパリに、です。
いい年しての無目的毎日の中で私は、地続きのヨーロッパをよく旅しました、世界遺産の産声は知らずに。
モン・サン・ミッシェルやベニスへ、深夜、アクロポリス麓の安宿にたどり着いたこともありました。
結果としてわたしは、いろいろな国の廃墟は古城や孤高の自然に接し、そのたび、この先どうやって生きていこうかと思い迷いました。
しかし、先人たちが残した尊い遺産の奥に秘められた意味をつかめぬまま今日に至っています。忸怩としたままに。
現在私は、貴重は仕事体験に恵まれています。世界遺産作品集、感謝です。
優れた画家の命を削るような寺院や墓所、そしてエベレストをはじめとするサガルマータの白く高い峰々をものにする熱情に感じるものがあります。
これまで得られなかった真理を、絵画の中から教えられているような気がしてなりません。
秋、世界遺産作品集出版の日、私は、無上の喜びにひたれればと念じています。
M・F
2008年07月01日
国立新美術館に行きました。
H20年6月29日(日)の午後、六本木の国立新美術館に行きました。その日はず〜っと朝から雨…。美術館には午後2時半頃に着きました。今回は第48回「蒼騎展」と第38回「日彫展」を観ました。「蒼騎展」の入口受付で、知り合いの先生の作品のある部屋番号を確認。その先生の絵は6号室の真ん中の壁にあり、ガンジス河でインドの人々が厳粛に祈りを捧げている場面でした。その人々の構成と、しっとりとした色使いにとても感銘を受けました。全部で10数号室まであり、ひと通り観た後事務局に挨拶に行き、先生が居られたらと思いましたが、会うことができませんでした。事務局の方に挨拶し、今回は図録は作成してないとのことで陳列目録を頂きました。気になる作家の作品をもう一度観て廻り、目録に印をつけました。この「蒼騎展」は絵画展で、具象画が大半。絵の対象も人物、風景、静物など…。午後4時半頃その会場を出て「日彫展」の会場へ…。日本彫刻家連盟は昭和22年、朝倉文夫・北村西望らを中心に発足された会。昭和45年に社団法人化された団体です。会場は1フロアーでしたが、沢山の作品が所狭しと陳列され、ほとんどが裸婦像でした。舟越佳的なモダンな作品も少しありましたが、大半はリアル彫刻。ひと通り観、4Fの事務局に挨拶に行き、図録と陳列目録を頂きました。帰り際に館の3Fのライブラリーに行きました。ART関係の書物がだ〜っと棚に並ぶ中、ARTBOX出版の「現代日本の絵画」シリーズをはじめ、関係書籍も並んでいてとてもうれしい気持ちになりました。午後5時半頃美術館を出ましたが、その日はず〜っと雨。私は最初、事務局に出向く時、ドキドキ感が強く躊躇気味でした。最近はご挨拶や図録等を頂くことにも少し慣れてきました。会からの資料等は、文化面での情報提供や先生方への応援などにしっかり活用させて頂こうと思っています。(Y.T)
2008年06月27日
銀ぶら
昨年、お世話になっていた年上の友人が、ブラジルへ、【移住】しました。
1〜2年で、帰ってくるのかと、思っていたら、【永住】とのこと。
ブラジルに仕事で赴任している時期に、治安面に不安を持って、日本に帰国してきたのに、
なぜ? と聞くと、
『今の日本にはない【生きている人間の空気】があるから』
いろいろ相談にのってもらっていた方だったので、見送るときは、ずいぶん淋しく、
『いつでも来ていいよ』とは、言ってくれてたものの、地球の裏側、ブラジルは、かなり遠いです。
友人の薦めで、北杜夫の【輝ける碧き空の下で】を、読み、
移民の実情を、何も知らなかった自分に、ショックも受けました。
ブラジルのコーヒー農場での、過酷な労働。
そんなとき、別の友だちから『銀ぶらの、本当の意味って知ってる?』と聞かれました。
『銀座をぶらぶら歩く、じゃなくて、【銀座でブラジルコーヒーを飲む】って、意味らしいよ』と。
そんなこと、聞いたことないよ、と、ブラジルの友人に聞くと、すぐにメールが来ました。
『今では、銀座をぶらぶらするという意味で使われてますが、
昔は、著名作家たちが、銀座のパウリスタという喫茶店でブラジルコーヒーを飲む、という意味で使われていました。
ちなみに、パウリスタは、サンパウロっ子の意味。』
遠いようで、銀座ともつながっていたブラジル。
今年は、ブラジル移民100周年。
様々な行事が、年間を通してあり、今年1年間、ブラジルを楽しみます!
との元気なメールが、ブラジルから届いています。
追記
ARTBOXから、ブラジル移民百年の肖像【逢いたくば】 八木仁志 写真集
4月28日に出版されました。
この本にも、ブラジルと日本を、つなげた人たちが、生き生きと写されています。
ぜひ、一度、手にとってください。
(スタッフ MR)
1〜2年で、帰ってくるのかと、思っていたら、【永住】とのこと。
ブラジルに仕事で赴任している時期に、治安面に不安を持って、日本に帰国してきたのに、
なぜ? と聞くと、
『今の日本にはない【生きている人間の空気】があるから』
いろいろ相談にのってもらっていた方だったので、見送るときは、ずいぶん淋しく、
『いつでも来ていいよ』とは、言ってくれてたものの、地球の裏側、ブラジルは、かなり遠いです。
友人の薦めで、北杜夫の【輝ける碧き空の下で】を、読み、
移民の実情を、何も知らなかった自分に、ショックも受けました。
ブラジルのコーヒー農場での、過酷な労働。
そんなとき、別の友だちから『銀ぶらの、本当の意味って知ってる?』と聞かれました。
『銀座をぶらぶら歩く、じゃなくて、【銀座でブラジルコーヒーを飲む】って、意味らしいよ』と。
そんなこと、聞いたことないよ、と、ブラジルの友人に聞くと、すぐにメールが来ました。
『今では、銀座をぶらぶらするという意味で使われてますが、
昔は、著名作家たちが、銀座のパウリスタという喫茶店でブラジルコーヒーを飲む、という意味で使われていました。
ちなみに、パウリスタは、サンパウロっ子の意味。』
遠いようで、銀座ともつながっていたブラジル。
今年は、ブラジル移民100周年。
様々な行事が、年間を通してあり、今年1年間、ブラジルを楽しみます!
との元気なメールが、ブラジルから届いています。
追記
ARTBOXから、ブラジル移民百年の肖像【逢いたくば】 八木仁志 写真集
4月28日に出版されました。
この本にも、ブラジルと日本を、つなげた人たちが、生き生きと写されています。
ぜひ、一度、手にとってください。
(スタッフ MR)
2008年06月24日
ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2008
すでに1週間以上前の話となってしまいましたが、機会があって「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア」のアワードセレモニーを見ることができました。
この催しについてはその存在しか知らなかったのですが、今年で10周年を迎える短編映画の祭典で、アジア最大級のコンペとのこと。
「アジア」とは言いながらも、世界中から約3,000本の映画の中から80本を厳選し、9日間にわたって一挙上映、グランプリを決定するそうです。
短い物では1分、長い物でも25分間という制限時間の中にメッセージを込め、表現しきるというのはなかなかに難しいことだろうと思ったのですが、あまり時間の長さというのは関係ないのかもしれません。当然と言えば当然ですが、ショートフィルムだからこそできることを、どの監督もやっているのだと、特別に上映された数少ない作品から納得できました。
今年は鈴木勉さんという日本の監督さんが『胡同の一日』という作品でグランプリを受賞。おめでとうございます!
この授賞式ではほんの4・5作品しか紹介されなかったのですが、どれもとてもユーモアたっぷりの面白いものばかりでした。
この第10回からは「ストップ!温暖化部門」が新設され、ここからも楽しい作品が見られました。特に、空から伸びる謎の紐を引っ張ってみると、カチッと音がして周囲の明かりが全て(太陽までも!)消えてしまう作品では、会場で爆笑が起こっていました。外国の作品でしたが、ああいう照明の引き紐って日本だけのものじゃないのですね。
残念ながらここで上映された作品のタイトルや監督の名前は全て覚えられませんでした。
しかしショートフィルムの魅力をしっかり堪能させていただき、来年は上映会にも足を運ぼうと思いました。
ちなみにこの授賞式、一般客にもドレスコードがありました。
やっぱり気楽に楽しく映画を楽しむなら、上映会にこそ行かなければ。
mm
この催しについてはその存在しか知らなかったのですが、今年で10周年を迎える短編映画の祭典で、アジア最大級のコンペとのこと。
「アジア」とは言いながらも、世界中から約3,000本の映画の中から80本を厳選し、9日間にわたって一挙上映、グランプリを決定するそうです。
短い物では1分、長い物でも25分間という制限時間の中にメッセージを込め、表現しきるというのはなかなかに難しいことだろうと思ったのですが、あまり時間の長さというのは関係ないのかもしれません。当然と言えば当然ですが、ショートフィルムだからこそできることを、どの監督もやっているのだと、特別に上映された数少ない作品から納得できました。
今年は鈴木勉さんという日本の監督さんが『胡同の一日』という作品でグランプリを受賞。おめでとうございます!
この授賞式ではほんの4・5作品しか紹介されなかったのですが、どれもとてもユーモアたっぷりの面白いものばかりでした。
この第10回からは「ストップ!温暖化部門」が新設され、ここからも楽しい作品が見られました。特に、空から伸びる謎の紐を引っ張ってみると、カチッと音がして周囲の明かりが全て(太陽までも!)消えてしまう作品では、会場で爆笑が起こっていました。外国の作品でしたが、ああいう照明の引き紐って日本だけのものじゃないのですね。
残念ながらここで上映された作品のタイトルや監督の名前は全て覚えられませんでした。
しかしショートフィルムの魅力をしっかり堪能させていただき、来年は上映会にも足を運ぼうと思いました。
ちなみにこの授賞式、一般客にもドレスコードがありました。
やっぱり気楽に楽しく映画を楽しむなら、上映会にこそ行かなければ。
mm
2008年06月20日
小さなグループ展
先日、築地のギャラリーで行われているグループ展(工芸)へ足を運びとても感動させられました。
この日は、とてもむし暑い日、日傘をさして20分程探しやっと見つけたギャラリーでした。
真っ白い格子の木枠でガラスがはめ込まれているドアが開け放されて、来訪者達を迎え入れてくれました。
一歩足を踏み入れると、なんと涼しげな空間が出来上がっているではありませんか。
陶芸・ガラス・鍛金・石・書作家の作品が見事に涼しさをかもしだしているこの調和は一体なんなのか、足を止めしゃがんで作品を鑑賞、石・ガラスの皿等々に水が張って草花が飾られ書(掛け軸)には流れを感じさせる文字、その前には新緑の枝があり涼しさを演出、なにを見ても心地よく楽しませてくれました。
ギャラリーの片隅には茶席があり、陶芸作家の作品でしょうか素晴らしい茶器で私も一服頂く、小さな小さなグル-プ展でしたが、見る人達の心身ともに癒してくれる工夫と味わい深いグループ展に私は感動しました。
A・T
この日は、とてもむし暑い日、日傘をさして20分程探しやっと見つけたギャラリーでした。
真っ白い格子の木枠でガラスがはめ込まれているドアが開け放されて、来訪者達を迎え入れてくれました。
一歩足を踏み入れると、なんと涼しげな空間が出来上がっているではありませんか。
陶芸・ガラス・鍛金・石・書作家の作品が見事に涼しさをかもしだしているこの調和は一体なんなのか、足を止めしゃがんで作品を鑑賞、石・ガラスの皿等々に水が張って草花が飾られ書(掛け軸)には流れを感じさせる文字、その前には新緑の枝があり涼しさを演出、なにを見ても心地よく楽しませてくれました。
ギャラリーの片隅には茶席があり、陶芸作家の作品でしょうか素晴らしい茶器で私も一服頂く、小さな小さなグル-プ展でしたが、見る人達の心身ともに癒してくれる工夫と味わい深いグループ展に私は感動しました。
A・T
2008年06月18日
XXlc.-21世紀人
先週のお休みに六本木の東京ミッドタウン内にある、21_21 DESIGN SIGHTに行ってきました。
この美術館はまだオープンして1年しか経っていないのです。
そのオープン1周年を記念して、今回はデザイナー・三宅一生さんの企画展が開催されていました。
オープンしてから3回目の企画展です。
ちなみに今のところ、私は全て行くことが出来ています♪
前2回の企画展もとても素晴らしいものだったので今回もワクワクしながら美術館に向かいました。
この企画展では、この21_21 DESIGN SIGHT誕生に繋がった、イサム・ノグチ、安藤忠雄、三宅一生の3人を中心にして行われています。
誕生のきっかけに、イサム・ノグチの「日本にもデザインの発信基地ができれば」と語った一言でこの美術館は出来上がったそうです。
そんなイサム・ノグチの作品の中に、水墨画の作品がありました。
イサム・ノグチといえば彫刻というイメージが高かったのでとても意外でした。
中国に滞在していたときに描いたものらしいのですが、イサム・ノグチの新たな一面を見た気がしてなんだか得をした気分になりました。
あと、この企画展はゴミを使って芸術的な造形物を作り新たな価値を生み出している作品を中心に展示されていました。新しく見るような作品が多かったように思えます。
その中で私が一番衝撃を受けた作品は関口光太郎さんの彫刻作品です。
関口さんの作品は初めて拝見したのですが、なんとも言えない感動が体中を走りました。
関口さんの作品は、新聞紙と、ガムテープ(・・・とワイヤー)のみで作り上げた作品なのです。
その素材だけで人の顔や、動物・・・。あの細かさとクオリティは鳥肌が立ちました。私はこの作品一つで関口さんのファンになってしまいました。
しかもとても大きいのです。4メートルくらいはあったんじゃないかなぁ・・・と思います。
久しぶりに忘れられないくらいに感動しました。また見に行きたいくらいです。
みなさんも一度見に行ってみたらいかがでしょうか。
21_21 DESIGN SIGHTは素晴らしいところです。
MN
2008年06月13日
1年に1度
行きたかったのに行けなかった。
そんなお話です。
1年に1回東京大学の先端科学研究所と生産技術研究所が研究公開をします。
先研と生研と言われるところですね。
日本の最先端の研究を行っているところといっても過言ではないでしょう。
大学から近かったこともあり何度か行きました。
それは、それは楽しいわけです。
見たこともないような施設で聞いたこともないような「知」がごろごろしてるんですから。
そこに岩井俊雄さんというメディアアーティストが研究室を持っています。
五感でアートを味わうことを教えてくれたのが、この人でした。
“TENORI-ON”と聞けばわかる方もいるのではないでしょうか?
16×16個のLEDボタンを使って、音楽の知識がなくても
視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能なのです。
きっと、手にしたらいつまででも飽きずに遊ぶはずです。
で、遊ぶはずだったんです。
なのに、起きたら昼すぎで、歯医者に行かなきゃならなくて。。。
行けなかったんです。悔しかったんです。
だから、思いの丈をここでぶつけてみました。
来年は、絶対にいくぞ、という思いも込めて。
東大では、面白そうな講演会も多くやっています。
自分とは縁遠い世界のようですが、実は日常を面白くするヒントも沢山あります。
通いたいくらいです。
今更、勉強したいなと思うのは最高の無い物ねだりだなとつくづく思います。
次回は「行きたかったので行った」お話しをできるようがんばります。
C.K
そんなお話です。
1年に1回東京大学の先端科学研究所と生産技術研究所が研究公開をします。
先研と生研と言われるところですね。
日本の最先端の研究を行っているところといっても過言ではないでしょう。
大学から近かったこともあり何度か行きました。
それは、それは楽しいわけです。
見たこともないような施設で聞いたこともないような「知」がごろごろしてるんですから。
そこに岩井俊雄さんというメディアアーティストが研究室を持っています。
五感でアートを味わうことを教えてくれたのが、この人でした。
“TENORI-ON”と聞けばわかる方もいるのではないでしょうか?
16×16個のLEDボタンを使って、音楽の知識がなくても
視覚的・直感的に作曲/演奏することが可能なのです。
きっと、手にしたらいつまででも飽きずに遊ぶはずです。
で、遊ぶはずだったんです。
なのに、起きたら昼すぎで、歯医者に行かなきゃならなくて。。。
行けなかったんです。悔しかったんです。
だから、思いの丈をここでぶつけてみました。
来年は、絶対にいくぞ、という思いも込めて。
東大では、面白そうな講演会も多くやっています。
自分とは縁遠い世界のようですが、実は日常を面白くするヒントも沢山あります。
通いたいくらいです。
今更、勉強したいなと思うのは最高の無い物ねだりだなとつくづく思います。
次回は「行きたかったので行った」お話しをできるようがんばります。
C.K
2008年06月11日
モディリアーニ展2&世田谷美術館
先日モディリアーニ展を見てきたのでブログに書こうと思ったら、
ネタが被ってしまいました。。
モディリアーニは昔から存じてはいましたが、
特に注目して見るようになったのは最近の話で、
彼の中に見るイラストレーションのような表現や
パリ派らしい生き様はとても興味深い限りです。
彼が今日の著名ぶりと、
メディアに落としプリントアウトした自分の作品を見たらどう思うでしょうか。
彼の一部(特にラフな印象)の作品は出力された物の方が力を発揮すると
同行した友人と話しておりました。
キュビズムの影響を否定し、ピカソから遠くへ行きたいという印象も受けましたが、
やはりあの個性豊かな時代に生きた人の絵だと私は思いました。
180°----------------------------------------------------------------
今週末、15日の日曜日に世田谷美術館へ行って参ります。
私が心より尊敬している横尾忠則さんの個展、
「冒険王・横尾忠則」のクロージングイベントで、
小学生の頃から大好きだった糸井重里さんとの対談があるのです!
世田谷美術館ホームページ
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/index.html
夢のような対談、今からとても楽しみです。
日曜日には慣れない早起きをする予定なので、
ちゃんと起きることが出来るか心配です。。
ARTBOXで働きだして、早くも3ヶ月目ですが、
モチベーションを下げないためにもなるべく今まで通り
色々な展示を見て回ろうと思っています。
世田谷美術館の報告は、次回のブログでしたいと思います。
それでは。
ayu
2008年06月06日
2008年06月03日
根岸 正展
最近は雨の日が多く、湿度も高いのですっかり
梅雨入りした気分になってしまう今日この頃ですが、
私の住んでいる清瀬市は東京の外れにあり、
駅から数キロ離れた場所に郷土博物館があります。
今回は、清瀬出身の画家『根岸正展ー清瀬・土地っ子の絵画遍歴』
に足を運んできました。

根岸正先生は東京都豊島区目白に生まれ、2歳の時に清瀬に転居し、
兵役、留学などを除く数年以外はずっと清瀬で暮らしてきたようで、
「清瀬の土地っ子」と自称してはばからぬばかり――とのこと。
母校の武蔵野美術大学の教授を退任されてからは、
清瀬市の教育委員・郷土博物館館長として、
文化・芸術・郷土史に力を注いできたようです。
風景画を中心にした油絵は、少しかさついたような空気感、
どこか寂しげな空の色。押さえた色遣いやドライな筆遣いから、
この街独特の雰囲気を感じ懐かしい思いに浸りました。
地元に住んでいるにも関わらずそう感じるのは、
今の清瀬だと、もう見れないような風景もあったからかもしれません。
自然豊かな街ですが、最近では開発が進み畑の多くは
マンションに替わり、駅前は以前の風景がおぼろげになるほど
発展して便利になりました。
この展示を通してまだまだ田舎だと思っていた清瀬が、
思っていた以上に変わってしまったことを突き付けられたような、
そんな気持ちになりました。
そんな清瀬ですが、数キロ続くけやき並木の間には
数々の彫刻作品が並び、駅前の花壇では
フラワーアレンジメントコンテストが行なわれていて、
なかなかアートに力を入れていたりします。
都会の喧騒に疲れた方、おいしい空気を味わいたい方は、
一度訪れてみてはいかがでしょうか。
アートを楽しみながら穏やかな時間を過ごせますよ。
Y・I
梅雨入りした気分になってしまう今日この頃ですが、
私の住んでいる清瀬市は東京の外れにあり、
駅から数キロ離れた場所に郷土博物館があります。
今回は、清瀬出身の画家『根岸正展ー清瀬・土地っ子の絵画遍歴』
に足を運んできました。
根岸正先生は東京都豊島区目白に生まれ、2歳の時に清瀬に転居し、
兵役、留学などを除く数年以外はずっと清瀬で暮らしてきたようで、
「清瀬の土地っ子」と自称してはばからぬばかり――とのこと。
母校の武蔵野美術大学の教授を退任されてからは、
清瀬市の教育委員・郷土博物館館長として、
文化・芸術・郷土史に力を注いできたようです。
風景画を中心にした油絵は、少しかさついたような空気感、
どこか寂しげな空の色。押さえた色遣いやドライな筆遣いから、
この街独特の雰囲気を感じ懐かしい思いに浸りました。
地元に住んでいるにも関わらずそう感じるのは、
今の清瀬だと、もう見れないような風景もあったからかもしれません。
自然豊かな街ですが、最近では開発が進み畑の多くは
マンションに替わり、駅前は以前の風景がおぼろげになるほど
発展して便利になりました。
この展示を通してまだまだ田舎だと思っていた清瀬が、
思っていた以上に変わってしまったことを突き付けられたような、
そんな気持ちになりました。
そんな清瀬ですが、数キロ続くけやき並木の間には
数々の彫刻作品が並び、駅前の花壇では
フラワーアレンジメントコンテストが行なわれていて、
なかなかアートに力を入れていたりします。
都会の喧騒に疲れた方、おいしい空気を味わいたい方は、
一度訪れてみてはいかがでしょうか。
アートを楽しみながら穏やかな時間を過ごせますよ。
Y・I
2008年05月29日
楽器博物館
武蔵野音楽大学内にある楽器博物館へ行ってきました。5000点と東洋で最大数の楽器が所蔵されている施設で、1世紀以上前の楽器もゴロゴロと転がっています。サンプリング世代としては素材の宝庫でもあるのですが、「観て楽しむ楽器」、そんな趣の博物館なので残念ながら音を聞くことは出来ません。
1・2階はクラシック楽器で構成されています。1階の鍵盤楽器のフロアでは骨董市のように100台以上の様々なピアノやオルガンがずらりと並び、その一台一台には細部に渡って神経質な装飾が施されていて見応えがあるのですが、全部をじっくり見ていると陽が暮れます。2階はホーンとストリングスが中心で、無機質ながらも異様な存在感と調和を感じさせます。ヨーロッパ的なる美意識が充満しておりカオスな密室空間でした。
3階は世界の民族楽器。アフリカ、中南米、中東、アジア、日本と分かれており、自然素材を多用して作られた楽器が多いのが特徴です。デザインに関しても動植物や現地のダンサーなどと密接した土臭いモチーフが取り入れられていて、1、2階と比べると民衆寄りな印象を受けました。50種類近いアフリカンドラムが陳列する様は壮観で、あまりにも無造作に展示されているので叩きたくなります。日本のコーナーでは木魚や梵鐘なども展示されており、そういえばこれも楽器だったなと解釈を改めさせられました。
大別するとクラシック音楽と狭義でのワールドミュージックというような展示構成で、順を追って見ていくと楽器そのものが放つ空気とその楽器から奏でられる音楽の印象はとてもよく似ている様な気がしました。ローカルなスポットですが貴重な施設です。(も)
1・2階はクラシック楽器で構成されています。1階の鍵盤楽器のフロアでは骨董市のように100台以上の様々なピアノやオルガンがずらりと並び、その一台一台には細部に渡って神経質な装飾が施されていて見応えがあるのですが、全部をじっくり見ていると陽が暮れます。2階はホーンとストリングスが中心で、無機質ながらも異様な存在感と調和を感じさせます。ヨーロッパ的なる美意識が充満しておりカオスな密室空間でした。
3階は世界の民族楽器。アフリカ、中南米、中東、アジア、日本と分かれており、自然素材を多用して作られた楽器が多いのが特徴です。デザインに関しても動植物や現地のダンサーなどと密接した土臭いモチーフが取り入れられていて、1、2階と比べると民衆寄りな印象を受けました。50種類近いアフリカンドラムが陳列する様は壮観で、あまりにも無造作に展示されているので叩きたくなります。日本のコーナーでは木魚や梵鐘なども展示されており、そういえばこれも楽器だったなと解釈を改めさせられました。
大別するとクラシック音楽と狭義でのワールドミュージックというような展示構成で、順を追って見ていくと楽器そのものが放つ空気とその楽器から奏でられる音楽の印象はとてもよく似ている様な気がしました。ローカルなスポットですが貴重な施設です。(も)
モディリアーニ展
日々、夏に近ずいている予感。暑かったり、雨だったりと色々だけれど、たまには丁度いい具合の陽気のときもある。
そんなある日に、六本木の新国立美術館に、今開催中のモディリアーニ展を観に行った。まぶしい日差しに、建物の周りの木々の緑が、あざやかなシルエットを描き出し、いつの間にか私は日常から解放され、モディリアーニの世界に惹き込まれていった。
モディリアーニ展で初めて音声ガイド機器を借りて、丁寧に見て歩いた。いつも、あわただしくギャラリーや公募展を見ている私にとって久しぶりのスローな時間。
作家の絵の原点となったのは、プリミティブアートだった。
あの首がすごく長いのも、独特のフォルムもそこから発している。
肖像画のほとんどがこちらを見ていて、構図はどれもたいして変わらない。いったい何に惹かれているのか?ちょっとした顔のかしげたところや、手を胸にあてたしぐさなどが不思議に訴えかけてくる。
作家は若くして亡くなっている。確か三十七歳くらいだと記憶している。彼を熱愛していた絵のモデルにもなった妻は、彼の死後すぐに、生後八ヶ月の乳児を残して、自殺している。
私がおなじ状況だったら多分、新しい活路をみいだして、思い出に浸りながら生きていくだろうと思った。
複雑な思いを残しながら、帰路についた私だった。
そんなある日に、六本木の新国立美術館に、今開催中のモディリアーニ展を観に行った。まぶしい日差しに、建物の周りの木々の緑が、あざやかなシルエットを描き出し、いつの間にか私は日常から解放され、モディリアーニの世界に惹き込まれていった。
モディリアーニ展で初めて音声ガイド機器を借りて、丁寧に見て歩いた。いつも、あわただしくギャラリーや公募展を見ている私にとって久しぶりのスローな時間。
作家の絵の原点となったのは、プリミティブアートだった。
あの首がすごく長いのも、独特のフォルムもそこから発している。
肖像画のほとんどがこちらを見ていて、構図はどれもたいして変わらない。いったい何に惹かれているのか?ちょっとした顔のかしげたところや、手を胸にあてたしぐさなどが不思議に訴えかけてくる。
作家は若くして亡くなっている。確か三十七歳くらいだと記憶している。彼を熱愛していた絵のモデルにもなった妻は、彼の死後すぐに、生後八ヶ月の乳児を残して、自殺している。
私がおなじ状況だったら多分、新しい活路をみいだして、思い出に浸りながら生きていくだろうと思った。
複雑な思いを残しながら、帰路についた私だった。
2008年05月27日
2008年05月21日
庄司和宏展
今月は銀座・京橋・日本橋界隈で実力作家の個展・グループ展が目白押し。先週もいくつかの展示で力作に励まされ、刺激を受けてきました。特に若手の頑張りが印象的でした。面白かった展示を一つ紹介したいと思います。
銀座・コバヤシ画廊での庄司和宏さんという方の個展。詳しい経歴は知りませんが、庄司さんは現在20代半ばぐらいで、武蔵野美術大学を卒業後に働きながら絵を描いているそうです。好きな画家はセザンヌ。なるほどDMの公園の時計と木々と雲を描いた絵からは確かに、グイグイという音が聞こえてきそうな勢いと豪快さを感じます。
メインの部屋に大作が4点か5点ほど、事務所付近の壁面に小品が多数掛かっているという展示構成でした。大作はどれも風景画だったと思います。巧いのかヘタなのか、きっちり描いているのか野放図をやっているのか一見して判然としない、ただどこか気になって気になって仕方がない。そんな画風でした。この類の絵はなかなか技術的に難しい上、描き手に度胸がないと中途半端になってしまいます。
庄司さんの絵はどれもこれも思い切りが良く、小器用にまとめて巧く見せようというところが皆無でした。見ていて非常に気持ちが良かったです。何でもない風景や静物を描いた小品も同様でした。衒いがなく気迫とセンスの良さが随所に感じられる絵ばかりでした。恐らくこの人は愚直で不器用な人なのだろうと思いました。しかし絵を描くうえでそうした性質がマイナスに働くとは限りません。それを証明するような、出し惜しみも小細工も一切ない清々しい個展でした。(S)
銀座・コバヤシ画廊での庄司和宏さんという方の個展。詳しい経歴は知りませんが、庄司さんは現在20代半ばぐらいで、武蔵野美術大学を卒業後に働きながら絵を描いているそうです。好きな画家はセザンヌ。なるほどDMの公園の時計と木々と雲を描いた絵からは確かに、グイグイという音が聞こえてきそうな勢いと豪快さを感じます。
メインの部屋に大作が4点か5点ほど、事務所付近の壁面に小品が多数掛かっているという展示構成でした。大作はどれも風景画だったと思います。巧いのかヘタなのか、きっちり描いているのか野放図をやっているのか一見して判然としない、ただどこか気になって気になって仕方がない。そんな画風でした。この類の絵はなかなか技術的に難しい上、描き手に度胸がないと中途半端になってしまいます。
庄司さんの絵はどれもこれも思い切りが良く、小器用にまとめて巧く見せようというところが皆無でした。見ていて非常に気持ちが良かったです。何でもない風景や静物を描いた小品も同様でした。衒いがなく気迫とセンスの良さが随所に感じられる絵ばかりでした。恐らくこの人は愚直で不器用な人なのだろうと思いました。しかし絵を描くうえでそうした性質がマイナスに働くとは限りません。それを証明するような、出し惜しみも小細工も一切ない清々しい個展でした。(S)
2008年05月19日
現代アートバブル考
世界は今、空前の現代アートバブルの只中にあると言われています。昨年5月には、ニューヨークのオークションで、アンディー・ウォーホルの現代アートの作品が約86億円で落札されたという目の飛び出るようなニュースが飛び込んできました。日本人アーティストの中でも現代アートの第一人者の草間弥生、天明屋尚、奈良美智、村上隆などの原画は既に数千万円から1億円を超すものも少なくありません。実際村上隆は、最近サザビーズのオークションでフィギュア作品が約16億円で落札されたと報道されています。しかし彼らも人気が出る前は、原画1枚が数万円であったことも事実です。それが今やブームに乗って、爆発的に値上がりし、世界のアートビジネスの寵児となっています。
そんな現代アートブームを実証するように、今年1月に神楽坂のアグネスホテル アンド アパートメンツ東京で開催されたART@AGNES アグネスホテル アートフェア2008(33ギャラリーが参加)、4月に入って有楽町の東京国際フォーラムで開催されたアートフェア東京2008(108ギャラリーが参加)は、ディーラー、コレクター、美術関係者の交流の場としてかつてない来場者を記録し、活況を呈していました。実際に訪れてみると、目玉になるような作品が目白押しで、見所が多すぎて本当に時間がいくらあっても足りないといった感じでした。それに加えて、アートフェア特有の高揚感が感じられ、富裕層のアートコレクターが多数来場されていることも確認できました。
いつの時代でも、アートは一部の金持ち、特権階級だけがアクセスできるという側面を持っています。現在の現代アートブームを支えているのも、IT企業を経営する青年実業家などで、ニューリッチと呼ばれる若者たちが投資目的も含めて、現代アート作品を買い集めています。
このブームを振り返ってみると、現代アートが好きでギャラリー巡りをしている一人として言わせてもらうと、本当に隔世の感を感じます。というのもほんの数年前までは、現代アートは難解であると言われ、売れないものの代名詞でしたし、もちろん現在のオークションのようなマーケットも存在していませんでした。
バブル崩壊後、今再び巡ってきた現代アートブームですが、スイスのアートバーゼルなど海外の巨大アートフェアのマーケットサイズから見れば、まだまだ日本のアートフェアはその端緒に付いたばかりといった感が強くします。今後は、この現代アートブームに踊らされずに、若手アーティストをサポートし、富裕層に限らず生活にアートを取り入れて楽しむ若手アートコレクター層の発掘など、冷静にマーケットを底辺から拡げていく必要があるのではないでしょうか。
ART BOXインターナショナルでも、アートの裾野を拡げるべく現代アートの作家を含め、既に評価を得ている作家だけでなく、今後の活躍が期待できる多様なジャンルの実力派アーティストを発掘、支援し、積極的にプロモートしています。20年以上の確かな実績とノウハウを活かし、出版・ギャラリー・公募・エージェントといった多様な企画を連動して各メディアにアーティストを発信していますので、詳しくはアーティストや作品資料の検索にも便利なART BOXインターナショナルのHPをご覧ください。
▼ART BOXインターナショナルのHP
http://www.artbox-int.co.jp
そんな現代アートブームを実証するように、今年1月に神楽坂のアグネスホテル アンド アパートメンツ東京で開催されたART@AGNES アグネスホテル アートフェア2008(33ギャラリーが参加)、4月に入って有楽町の東京国際フォーラムで開催されたアートフェア東京2008(108ギャラリーが参加)は、ディーラー、コレクター、美術関係者の交流の場としてかつてない来場者を記録し、活況を呈していました。実際に訪れてみると、目玉になるような作品が目白押しで、見所が多すぎて本当に時間がいくらあっても足りないといった感じでした。それに加えて、アートフェア特有の高揚感が感じられ、富裕層のアートコレクターが多数来場されていることも確認できました。
いつの時代でも、アートは一部の金持ち、特権階級だけがアクセスできるという側面を持っています。現在の現代アートブームを支えているのも、IT企業を経営する青年実業家などで、ニューリッチと呼ばれる若者たちが投資目的も含めて、現代アート作品を買い集めています。
このブームを振り返ってみると、現代アートが好きでギャラリー巡りをしている一人として言わせてもらうと、本当に隔世の感を感じます。というのもほんの数年前までは、現代アートは難解であると言われ、売れないものの代名詞でしたし、もちろん現在のオークションのようなマーケットも存在していませんでした。
バブル崩壊後、今再び巡ってきた現代アートブームですが、スイスのアートバーゼルなど海外の巨大アートフェアのマーケットサイズから見れば、まだまだ日本のアートフェアはその端緒に付いたばかりといった感が強くします。今後は、この現代アートブームに踊らされずに、若手アーティストをサポートし、富裕層に限らず生活にアートを取り入れて楽しむ若手アートコレクター層の発掘など、冷静にマーケットを底辺から拡げていく必要があるのではないでしょうか。
ART BOXインターナショナルでも、アートの裾野を拡げるべく現代アートの作家を含め、既に評価を得ている作家だけでなく、今後の活躍が期待できる多様なジャンルの実力派アーティストを発掘、支援し、積極的にプロモートしています。20年以上の確かな実績とノウハウを活かし、出版・ギャラリー・公募・エージェントといった多様な企画を連動して各メディアにアーティストを発信していますので、詳しくはアーティストや作品資料の検索にも便利なART BOXインターナショナルのHPをご覧ください。
▼ART BOXインターナショナルのHP
http://www.artbox-int.co.jp
2008年05月16日
出版記念展へ
まるで、やわらかな日差しの中にいるかのように私を包み込む。
窓からは、爽やかな風に揺れるカーテン。
彼女の生き生きとした呼吸を感じることができた。
会場は、夜の銀座、とあるギャラリーでの出版記念展。シャンパンを手にし、歓談をする大勢の人々で込み合っていた。ご家族やまわりの多くの人たちとの彼女の素敵な関係が、作品を生み出しているんですよね。
この画集で少しでもこの風景を感じてください。
大和田いずみ初画集「ISUMI OWADA」
http://www.artbox-int.co.jp/cgi-bin/database/database.cgi?cmd=dp&num=12718&Tfile=Data&dp=book.html
窓からは、爽やかな風に揺れるカーテン。
彼女の生き生きとした呼吸を感じることができた。
会場は、夜の銀座、とあるギャラリーでの出版記念展。シャンパンを手にし、歓談をする大勢の人々で込み合っていた。ご家族やまわりの多くの人たちとの彼女の素敵な関係が、作品を生み出しているんですよね。
この画集で少しでもこの風景を感じてください。
大和田いずみ初画集「ISUMI OWADA」
http://www.artbox-int.co.jp/cgi-bin/database/database.cgi?cmd=dp&num=12718&Tfile=Data&dp=book.html


