寒暖激しい5月となりましたが、こんな中途半端な気候のまま梅雨、そして夏?なんだか体が追いつきませんが暦は止まってくれません。だんだん夏が近づいてるのだなと思ったのは、先週末の祭りラッシュ。三社祭(東京・浅草)、葵祭(京都・左京区)、嵯峨祭(京都・嵐山)、御幸(鳥取・大山参道)、ちょうちん祭(愛知・名古屋)、、などなど、有名なものから耳慣れないものまで、全国各地で初夏を告げる祭りが行われたようです。
さて、本題。本日は吹田文明の木版画をご紹介したいと思います。
徳島県阿南市に生まれた吹田文明は、当初油絵を描いていたようです。その後、水性と油性の絵の具を併用して刷り重ね、独自の木版プレス機を考案して、現在のような独特な木版画の世界を確立しました。
こうした吹田文明の木版画は国内外で高い評価を受け、現在に至っています。
吹田氏の版画には、リンゴや蝶といった具象と星や宇宙のような抽象が折り混ざり合っているものがある。それを見ていると、ワタシは不思議に「祭」を連想してしまいます。盛大な祭が行われている所より少し外れた、唄や囃子が微かなラジオの音の様に聞こえる場所。近所の神社での小さなお祭り。「神楽」。カレイドスコープの中に拡がる幻想の国。
鮮やかで意味深な色彩と多様な形を形成する線は、鑑賞するものと鑑賞されるものといった定義から既に解き放されていて、一体となり自己の想像力を超越し未知の領域へ誘われる感覚を呼び起こします。
海中の様にも、提灯の様にも。
彼岸花の様にも、打ち上げ花火の様にも。
蝋燭に灯った火の様にも、ヨーヨーの様にも。
あなたにはどんな風に見えますか?↓↓↓
吹田文明 作品<遠い夢>


