2008年03月17日

芸術家の二十三年間の夢の記録に興味津々!

創作活動の源泉にふれる、藤川素子の夢世界
日本を代表する染色家の101歳の母との夢の記録 

皆さんは夢を見ますか? 私はかなりの頻度で総天然色フルカラーの夢を見ます。もちろん目覚めてから忘れてしまうのが大半ですが、中には覚えている夢もあり、それがなかなか自分にとって摩訶不思議な怖い夢だったりして強く印象に残って、今でも覚えている夢が数多くあります。

夢は未来を見る心の鏡とか、深層心理の現れだとか、いろいろな事をいう人がいますが、世の中には夢に大きな関心を抱き、夜眠っている間に見た夢を忘れぬうちに日記に書き付ける夢日記を実践されている方も多いそうです。 

また、どんな映画を見るより面白く、アイデアとイマジネーションに溢れた夢を創作のインスピレーションにしているアーティストも多く、夏目漱石の『夢十夜』とか黒澤明の『夢』などアーティスト自身が見た夢をもとに生まれた名作もあります。そんな、夢に感化された日本を代表する染色家の永年にわたる夢の記録を幻想的な多数の作品とともに収録した『藤川素子の夢日記』が来月、ART BOXより発売されます。

本書は日展や日本現代工芸美術展を始め、数々の展覧会で受賞し、高い評価を受けている染色作家の著者が1985年〜2007年の23年間、創作活動の傍ら介護に明け暮れてきた高齢の母とともに書き綴った夢日記です。ろうけつ染めの技法を駆使し、雄大なスケールの実に幻想的な世界を表現してきたアーティストが創作活動の源泉として、また生活の一部として書き溜めてきたものを一冊にまとめました。幼時体験、創作活動の葛藤、恩師との出会い、敬慕する母との別れetc. 波瀾万丈な人生を彩ったアーティストをとりまく多彩な登場人物が繰り広げる夢世界は、美術ファンならずとも大変興味深くとても心魅かれるもので、読むものをあきさせません。

今話題のスピリチュアルワールドに関心がある人もない人も、読者を、未知でありながらどこか懐かしいスピリチュアルな夢の世界へ誘ってくれる、この膨大な夢の記録のご一読をぜひオススメします。

読後、著者のさすが芸術家と思わせる、夢をただ記録しただけとは思えない、小説のような鮮やかさと文章の面白さには本当に頭があがりません。私も毎日のように夢を見ますが、こんな風に鮮明にノートに書けるようになりたいと思った次第です。本書を読んで、興味を持たれた諸兄諸姉は、ぜひ夢日記を実践してみては。

▼ 『藤川素子の夢日記』について
http://www.artbox-int.co.jp/cgi-bin/database/database.cgi?cmd=dp&num=12474&Tfile=Data&dp=book.html
posted by ART BOX at 13:26| 東京 ????| Comment(0) | TrackBack(0) | ■スタッフの日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする